Code-000 プロローグ

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僕は目を開けた。 目の前には見慣れた光景が広がる。 培養カプセルの中に囚われたまま、何年の月日が経ったのだろう。 物心ついた頃から僕はこのカプセルの中に居た。 カプセルの外にはあたふたと動き回る白衣の大人達がたくさん居る。 一体ここはどこで僕は誰なんだろう? 「Code-001。目が覚めたのかい?」 白衣の男の人が僕に問いかける。 そうだ。僕の名前はCode-001だった。 大人達が話しているのを聞いた事がある。 Code-001は戦闘力特化したCode-childだと。 僕には何を言っているか理解できなかったけど、きっと僕は人間じゃないということは理解できた。 僕はいつまでここで囚われたままなんだろう。 死ぬまで? いや機械だからきっと僕は死なないんだろう。
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