Code-000 プロローグ

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白衣の男の人はどこかへ歩いて行ってしまった。 僕は胡座をかいて座り込むと、いつものように指を鳴らす。 指を擦らせてパチンっと鳴らすと僕の掌の周りを覆う様に謎の文字列が浮かぶんだ。 これが何なのかはわからないけど凄くカッコいいから好きなんだ。 ここに囚われているのは僕だけなんだろうか? でも僕はCode-001。 きっと002も居るのかな? そしたらその002と友達になれるのかな? 前に白衣の若い女の人と話をして居た時に友達の話をした。 仲良しの人を友達って呼ぶ。 友達は喧嘩もするけど大切な時は助け合うんだって。 そう教えてくれた。 だから僕は友達が欲しくなった。 「おはよう。Code-001。気分はどう?」 あっ、友達を教えてくれた女の人だ。 「おはよう。お姉さん、僕友達が欲しいんだ。」 そう言うと女の人は困った様な顔をして腕を組んだ。
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