Code-000 プロローグ

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「そうよね。退屈だものね。ちょっと待っててね。」 笑顔で言うと女の人は他の人の元へと走って行く。 何かを話しながら困った顔をする白衣の大人達。 すると違う男の人が僕の元へ走ってくる。 「Code-001。ゆっくり出て来なさい。」 その人は僕のカプセルを開けてくれた。 僕はそっと外に出る。 なんだか寒い。 周りを見渡すといろんな画面がピカピカと光って居た。 後ろを振り返り、自分の入ってたカプセルを見て意外と大きいななんて思ったりして。 「静かについてくるのよ?」 女の人が僕の手を握る。 僕もその手をしっかり握り返す。 言われた通り、一言も発さずに女の人に引かれるがまま、歩いて行く。 初めてのカプセルの外の世界はとても明るくて、なんだか肌寒かった。
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