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「はぁい…」
Code-002はむくれながらも小さく返事をした。
「私は行くからCode-001と仲良くしてあげるのよ?」
そう言い残して女の人は居なくなった。
その背中を見えなくなるまで眺めていると、
「っはぁー!!疲れたぁっ!!本当気張るよね!あの人達といると。」
とCode-002が肩を落とした。
僕はビックリしてCode-002を見つめる。
「あっ私はCode-002だけど自分で名前をつけたの。だってCodeって可愛くないじゃない?」
Code-002は満面の笑みを浮かべる。
「だから私はナノ。ナノって呼んでね!」
Code-002…いやナノは笑顔で手を差し伸べる。
僕はそっとその手に触れる。
するとナノは僕の手を強く握った。
「あなたは?」
「え?」
僕がぽけーっとしてるとナノは膨れっ面で、
「だからーなまえっ!!」
と僕を見つめた。
「え?…んー、どうしよう…」
「アキっ!!」
「え?」
僕が悩んでいるとナノは大声でそう言って僕を指差した。
「だから君の名前はアキッ!!文句ある?」
僕は首をブンブン横に振る。
そうするとナノは満足げに笑った。
「よろしくね!!アキ!」
なんだかその笑顔を見て僕もクスッと笑った。
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