Code-000 プロローグ

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「誰?その子?」 僕の後ろからまた声が聞こえてきた。 振り返るとそこには丸い顔をした男の子が立っていた。 「あっ!マル!!この子はねアキだよーっ!!友達になったの!!」 ニコニコしながらナノは声を張る。 「友達…」 僕は呟いてニヤニヤと笑う。 「そっか。アキか。」 マルは僕に近づく。 「よ、よろしく…」 僕はナノが僕にしたように手をマルへ差し伸べる。 だがマルはその手を見て見ぬ振りすると、僕の顔をジッと見つめる。 「君がCode-001。戦闘特化型Code-childか。」 僕はそんなマルの言葉に首を傾げる。 「マル!!やめて!!そーゆーのなし!!」 ナノは大声で怒鳴る。 顔が本気で怒っている。 「知らないのか?教えてあげるよ。僕らについて。」 「もう知らない!!」 マルは僕に更に近づき、笑う。 ナノはそれを見て怒って僕らに背を向けた。 「あ…ナノが…」 「いい。いっつもだから気にしないで。君はどんな能力を持ってるの?」 マルはナノの事なんて本当に気にしてないようで話を続ける。 「のう…りょく…?」 僕は首を傾げる。 「それも知らないのか。じゃ見てて。」 マルはため息をつくと、右の掌底で頭を叩く。 すると指周りに僕と同じCodeの輪が現れた。 「あ…それ…」 彼はその指でナノを指差す。 するとCodeが飛んで行き、ナノを囲む。 そしてその輪は縮まっていき、ナノの腹回りを締め付けた。 「ちょっと!マル!!」 ナノは怒りながら振り返る。 「ごめんごめん。」 笑いながら、マルは指をくいっと曲げる。 するとCodeの輪は指へ飲み込まれるように消えた。 「これが能力さ。僕の能力は人を縛ったり物を宙に浮かせたりできるんだ。」 マルは自慢げに笑った。
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