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ユウナ「あのね、じゅんが居なくなってね……アタシ凄く寂しかった。じゅんは少し地元に帰ってくるって、言って全然帰ってこないし。全然連絡もしない。」
…………
ユウナ「しばらくして、じゅんのお母さんにメールしたら……こっちには来てないって言うし。」
じゅん「………………」
ユウナ「じゅん、正直に言って。……アタシの、こと…………嫌いになったから居なくなったの??」
そう言ってユウナはサングラスを外した。
ユウナの目にはこれでもかっってくらい涙が溢れていました。
それを見てしまい僕は思わず叫んだ。
じゅん「違う!!俺は……俺は自分が恥ずかしくなったんだ。だからユウナのところから離れたんだ!」
僕がはじめに叫んだ時からホームにいる駅員さんが、しきりにこちらの方をミラ見していましたが、気に止めることなく僕はユウナの方を真っ直ぐ見て続けて言いました。
じゅん「俺……ユウナのことがうらやましかったんだ。好きな仕事を出来ることが。……そんで情けなくなった。
毎日フラフラパチンコやってる自分が。ユウナにも迷惑かけてるようでさw」
ユウナ「そんなことないよ!」
じゅん「うん。ユウナならそう言ってくれるような気がしたwでもっ…………ダメだったんだ。俺が耐えきれなかった。自分がダメ人間にしか見えなくてさww」
人前で自分の弱い部分をさらけ出したのはこと時が初めて、吐き出してしまって、いつの間にか僕もユウナと同じように泣いていました。
それからもう少しだけ話していましたが、僕は涙を止めることで精一杯で、あまり内容を覚えていません。
ただ……そのあとのことはよく覚えています。
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