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ジリリリリリリリリ!!!!
目覚ましの音で目が覚める。
せっかく女の子にアドレス聞かれる夢だったのに、神様は俺に優しくないな。
ボタンを押すと、音はピタリと止み、重たい体を起こして時刻をその目で確認する。
現在の時刻は8時ジャスト。
今日は何か大切な用事があった気がする。
ハテ、オモイダセナイ。
まぁいっか。
世の中、細かいことを気にしていては大物になれないって、誰かが言っていた気がする……多分
リビングまで、ふらつく足取りで向かうと、机の上にサンドイッチと1枚の手紙が置いてあった。
紙に大きく、母より。と書いてある。
手紙の内容を見た途端、身体中から冷や汗がドッと溢れ出た。
「今日は、アルティス魔導学園の入学式でしょ。遅れないように気を付けて、ちなみに起こそうとしましたが起きなかったので放置しました。母より」
そうだ、今日は入学式だった気がする。
完全に忘れてた。
完璧にパーペキに忘れてた。
どうしよ…
それよか、放置したって……オイ母親、ちゃんと起こせよ。
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