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門には門に沿うように巨大な壁が並んでそびえ立ち、侵入が出来ないようになっていた。
門にそう壁はどこまでもはるか彼方まで続いていて、先が見えない。
それもそのはず。
なぜなら、アルティス魔導学園は街をひとつまるまる買い取って敷地にしているから、規模が普通の高校とは桁が違うのだ。
生徒数も桁が違い、ラノベに出てくる某都市ほどではないが、かなりの大きさを誇り、街の中にある施設で生活基盤が築けるような社会ができている。
中には企業のように、学生が会社を経営していると聞く。
まぁ、全部テレビの受け売りですけどね。
とか言ってるうちに、門の目の前まで来た。
だけど、門には誰もいなくて、ただ一つ、公衆電話ボックスがあるだけ。
もっと厳重なセキュリティかと思ったからなんだか拍子抜けしてしまう。
公衆電話ボックスのには1枚の紙が貼ってあった。
内容は、『この先はアルティス魔導学園の敷地です。許可無き者は入れません。入学する生徒はこの中に入ってください』
ここまでは普通の文章だ。
しかし、最後に書かれてあった人の名前を見た瞬間、驚いた。
学園長 マーリン・ウィザードより。
なぜ驚いたかというと、この人物は、世界に五人しかいないという最強の魔導師の称号である【五賢帝】の一人だからだ。
言うなれば、スーパーハイパーエリート。
今さら思うのだが、こんな人が校長の学校に俺、よく受かったな。
それも鉛筆コロコロで。
これでは、他の入学希望者に申し訳がたたない。
思い起こすと、倍率なんかが、もはや天文学的な数字だったのを通ってるわけだし。
受験会場が物凄く広かったのを覚えてる。
俺は入試で一生分の運を使い果たしたのではないかと、疑ってしまうぜ。
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