新たなる刺客

3/5
前へ
/39ページ
次へ
「何してるって…見たら分かるでしょ?誠のベッドで寝てたのよ?」 智美は凄い威圧感を放つ恵美(見た目は笑顔)にたじろぎもせずに堂々とそう言い放った。 …智美さん? 確かにそうだけど、勉強しにきたんじゃなかったのか? 「智美?勉強しにきたんじゃないのか?その言い方だと、ただ単に僕のベッドで寝ようとしていただけに聞こえるぞ」 疑問を直接智美にきいてみた。 僕も年頃の男子だ 自分のベッドで幼なじみとはいえ、女の子が寝ていたら少なからずドキドキする。 すると智美はビックリしてか、顔を赤くしていた。 …かわいい 「…お兄ちゃん?もしかして、智美さんがかわいいとか思ってたり、ベッドで寝てたからってドキドキしてないよね?」 ギクッ 恵美が僕の心を読んだ!? いつのまにそんな能力を… そんな事を考えていると、恵美は智美をベッドから下ろしてベッドで寝ていた。 「恵美?お前はいったい何をしているんだ?」 「何って…お兄ちゃんの布団に恵美の匂いをつけてるんだけど?」 なぜ、こいつはいかにも普通だ…みたいな顔でいられるのだろうか? 正直、恵美や智美の匂いがベッドからしたら困る。 すると、やっと復活したらしい智美が 「そ、そうよ!私は誠に勉強みてもらおうとしてたのよ!それ以外はなんでもないわ!」 赤くなっている顔で必死にそう言っていた。 うーん…やっぱりかわいい ふと、ベッドに目をやると恵美がジト目で僕を見ていた。 う… 何だろう、この威圧感は…?
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!

34人が本棚に入れています
本棚に追加