34人が本棚に入れています
本棚に追加
「何してるって…見たら分かるでしょ?誠のベッドで寝てたのよ?」
智美は凄い威圧感を放つ恵美(見た目は笑顔)にたじろぎもせずに堂々とそう言い放った。
…智美さん?
確かにそうだけど、勉強しにきたんじゃなかったのか?
「智美?勉強しにきたんじゃないのか?その言い方だと、ただ単に僕のベッドで寝ようとしていただけに聞こえるぞ」
疑問を直接智美にきいてみた。
僕も年頃の男子だ
自分のベッドで幼なじみとはいえ、女の子が寝ていたら少なからずドキドキする。
すると智美はビックリしてか、顔を赤くしていた。
…かわいい
「…お兄ちゃん?もしかして、智美さんがかわいいとか思ってたり、ベッドで寝てたからってドキドキしてないよね?」
ギクッ
恵美が僕の心を読んだ!?
いつのまにそんな能力を…
そんな事を考えていると、恵美は智美をベッドから下ろしてベッドで寝ていた。
「恵美?お前はいったい何をしているんだ?」
「何って…お兄ちゃんの布団に恵美の匂いをつけてるんだけど?」
なぜ、こいつはいかにも普通だ…みたいな顔でいられるのだろうか?
正直、恵美や智美の匂いがベッドからしたら困る。
すると、やっと復活したらしい智美が
「そ、そうよ!私は誠に勉強みてもらおうとしてたのよ!それ以外はなんでもないわ!」
赤くなっている顔で必死にそう言っていた。
うーん…やっぱりかわいい
ふと、ベッドに目をやると恵美がジト目で僕を見ていた。
う…
何だろう、この威圧感は…?
最初のコメントを投稿しよう!