新たなる刺客

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威圧感に負け、恵美にたずねてみる 「恵美、なんだ?」 「べっつに~…」 恵美は恵美らしくない返事をしてきた。 …ヤバい、恵美がキレてる 恵美がキレる事はめったにない。 しかし、キレると…凄く怖い このような状況を打開する策、それは… 「…え、恵美?なんだ、僕もそんなに見つめられると、照れるぞ?」 恵美を意識しているような感じを醸し出して恵美に話しかけること… すると、ブラコンで単純な妹、恵美は機嫌をすぐなおす。 「え、お兄ちゃん恵美に見られて照れてるの?」 …ほらね ここまでくれば、もう一押しだ! 「あ、ああ。そうだ、恵美に見られて凄く照れてるんだ…だから、僕を見つめるの止めてくれないか?」 僕は、とどめ…といわんばかりに言葉をかさねた。 「キャーッ!!お兄ちゃん恵美に見られて照れるなんて可愛いよ~!!可愛いお兄ちゃんをずっと見てたいからずっとみつめてるねっ♪」 ふっ… 計画通り!! 今の僕はとても悪い顔をしているだろう しかし、それに今の恵美は気づかない… 完璧だ!
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