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恵美の一言で食事の前のような状況に戻ってしまった
「別に、誠の隣にすわって食べたら楽しいだろうな…とか思ってないわよ!」
…なら、いいじゃん
駄目だ、絶対にながくなる
そう思った僕は口を開いた
「恵美も智美もやめなよ。」
「お兄ちゃん!…じゃあ、明日は誰が隣に座るかお兄ちゃんがきめてよ!」
「そうね、誠が決めなさいよ!でも、これだけは覚えときなさいよ!別に私は誠の隣に座ったら楽しいとか思ってないわよ!」
それ、さっき聞いた…
智美が僕の隣は嫌そうに言っているな…
ちょっと残念かな
でも、座りたくないって言っているなら無理に座らせたらだめだよね
「智美が座りたくないって言っているんだったら恵美が座るんだろ?」
僕は思った事を口に出した
「!!…そうだよね、お兄ちゃん!智美さん座りたくないって言ってるもんね!恵美が座るしかないよね」
恵美が輝くような笑顔で僕に飛びついてきた
「ち、ちょっと!私は座りたくないなんて…ッ…」
「あれ~智美さん?どうしたんですか?座りたくないって言ってましたよね」
自分の口に出した言葉を思い出して唇をかんでいた智美に追い討ちをかけるように僕の胸にしがみついている恵美がそう言った
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