第1章

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「・・・冗談かと思うか?」 伊藤先輩に俺の心を読まれたかと思った。 「冗談なら鍵は閉めたりしないだろ?」 ・・・という事は本気ですか・・・、先輩? 静寂な時がほんの少し流れ、伊藤は一歩ずつ尾長に近付いてゆく。 シュルッとネタクイを緩め、第1、2ボタンを外し、尾長の上に跨ぐ。 動けずにいた尾長は、 「やっ!!止めっ!!」 と伊藤を止めようとするが効果は無く、寧ろ逆効果だった。 「・・・そうやって俺を誘っているのか?」 両方の手を伊藤の片手で掴まれ、伊藤の口で尾長のネタクイを緩め、空いた手でボタンを外し、綺麗な肌があらわになる。 「へぇ。綺麗な肌してるんじゃないか。」 そう呟き、下の方に手を延ばす。 ソレを掴むと、 「・・・随分こっちも可愛いじゃないか。」 と妖しい笑みを浮かべながらイジってきた。
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