第一章 平和な暮らし

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「良かった、いるならいるって言わないと」 「え~、でもユウ兄の方が遅かったじゃん」 「え……あ、そうか」 一瞬唖然としたが、ユリウスは軽く咳払いをして、狩の準備に入る。 確かに、フィンリーは技を教える段階で、姉であるフィオナよりも素質はあるなとは思っていた。 しかし、フィンリーはまだ四歳、教わり始めて半年程度でしかない なのに、ユリウスは完全にフィンリーを見失っていたのだ。 体が小さいとかは関係無い。純粋に、フィンリーがユリウスを上回っていた、ということになる。 AM 9:11 狩りを始めてから二時間くらいが経つ 始めてながらも、のみ込みが早いフィンリーのお陰で、かなりの獲物を捕まえることが出来 もういいだろうと、ユリウスは高台の上で、帰る前にひと休みしていた。
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