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「あ、あぶなかった💧」
少年は体勢を整えると、枝の上に屈み、木の下にいる少女に言う
「お、お姉ちゃん! 落ちたらどうすんだよ!」
「そんな高いとこに登るフィンリーが悪いんでしょ、早く下りて来なさい」
「うぐぐぅ」
フィンリーと呼ばれたツンツン頭の少年は、ブツブツと愚痴を溢しながら
渋々と木から下りていく。
「大体、フィーならあのくらい落ちても大丈夫でしょ」
「むぐぅ~」
プクーッと頬を膨らますフィンリーを見て
少女はクスッと笑い、フィンリーの頭を撫でる。
黒く短い髪に、フィンリーと同じフードのある白の長袖を着て、青色の長いスカートを履いている
フィオナ
フィンリーの姉で、十歳の女の子。
早くに両親を亡くした為、フィオナがフィンリーの母のようになっている。
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