第一章 平和な暮らし

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「マスター! 少しは注意してくださいよ」 「いや~💧 どうも、オレは教団の教え以外はちょっとね」 「マスターがそんな感じだから、フィーが危険なことするんですよ」 まるで母親に怒られる子供のように ガミガミとフィオナに注意されるユリウスは、ごめんなさいと素直に頭を下げる。 そして 「ユウ兄弱い~」 それを茶化すのが、フィンリーの役目でもある。 「フィー! マスターって呼びなさい! 私たちはまだ子供でも、教団の誓いを立てた者なのよ」 「まぁまぁ、教団は何百年も前に廃れたし、今さらそこまでしなくても」 「マスターッ!」 そんな会話が、一日の始まりに繰り返される。 それを聞きながら、仕事をするのが すでに村人の日課になっていた。
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