拓人逝きます!

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一通り拙い演奏ながらも曲をフィニッシュさせると、 ドラムを担当していた少年が不意に立ち上がった。 「うちら天才だろ…マジで」 「「「……?」」」 メンバー全員がそれはないと思った瞬間であり、こいつはバカだと再確認した瞬間でもあった。 暫しの静寂の後、 俺はテツに突っ込んだ 「……テツ、お前さっきスティックを落としてなかった?」 俺の腐れ縁の友であるテツは慌てながら、 「いやいやあれはパフォーマンス だからね…マジで」 「「「……」」」 「すいません汗で手が滑っただけです…マジで」 俺たちはもうため息を尽くしかなかったね…マジで。
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