拓人逝きます!

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カズと別れると家のインターフォンを押し、中に入ろうとする。 しかし誰もいないようで一向にあく気配がない。 仕方なく鞄の中から鍵を取り出し、家に入る。 「暑い…」 冷房がついていないため、部屋は熱苦しい事になっていた。 机には置き手紙が書かれており、 親は仕事で遅くなるだそうだ。 制服からさっさと着慣れたジャージに衣装チェンジし、 冷蔵庫から冷たい麦茶を取り出し一気に飲み干し、 クーラーを20度に設定するとスイッチを押した。 そして片手にはドラゴンホールの漫画を持ち、肩からはギターを掛け、 俺はギターの練習と漫画鑑賞が同時に出来る究極の体勢になった。 「はぁ~極楽だぜ」 「こんな生活がいつまでも続くといいな…マジで」 俺はついその言葉を放ってしまった。 今思えば、この言葉が悪かったのかもしれない。
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