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神「ありがとう。今から龍君に僕の神力を流して探って行く。検索にヒットしたのに今は龍君から一切神力が感じられない。きっと封印されてるんだと思う。封印があれば壊してもかまわない?」
俺は頷く。
神様は俺の前にしゃがみ、掌を俺の額に当てた。
そこからじんわり…と暖かいものが広がっていった。
あまりの気持ち良さにウトウトしていると、神様から声があがる。
やはり封印があったみたいだ。
神様の手に力が入る。
俺の身体と頭の奥深くで、パリーン、とまるで硝子の割れるような音が響いた。
そのとたん
バサバサバサッ
と、鳥の羽ばたくような音が聞こえた。
しかも俺の後ろから。
首だけで後ろをみると、俺の背中から4枚の翼が生えていた。
首を戻し3人をみると、なぜか呆けていた。
俺は無言で3人の顔の前で手を振る。
神様がいち早く我にかえり、言う。
神「龍君。僕が君に力を与えるまでも無いようだ。
4枚の翼にその色。その姿…。君は神様の生まれ変わりだよ。それも、最高神の…」
龍「……は?」
今度は俺が呆ける番だ。
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