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しばらく呆けていると、ツキン、と頭が痛んだ。
と同時に大量の情報が頭に流れ込んできた。
頭が破裂していまいそうだ。
頭を抱えて踞る。
龍「うぅ……うぁ……」
5分ほど経っただろうか。
情報の流入は治まり、頭痛もひいた。
龍「神様…。今たぶん前最高神の知識が流れ込んできたよ。それも大量に」
神「初代最高神は知識欲のすごい人だったからね。それに代々受け継がれていくものだから。量はハンパないよ」
苦笑いをしながら神様が言う。
龍「へー。でさ、俺がその最高神たる根拠は?」
神「今言った知識の継承、それに翼。4枚あるでしょ?4枚あるのは最高神だけなんだ。
神力を集めても4枚なんて作れない。だから偽装はできない。
さらにその翼の色。銀色に輝いてるでしょ?それも偽装はできない。
最後にその容姿。翼と同じ銀色の髪に透き通った青色の瞳。初代最高神であるオーディンがそうだったから皆その色なんだ」
へー。そーなんだ。
若干他人事のように思いつつ、切るのをサボり続け背中の方まで伸びている髪をつまみ、眼前へ持ってくる。
龍「わ……まじで銀髪だ…かっこいー」
無表情で言い放つ。
これでも少しはテンションが上がっている。
神「で、できれば龍君に最高神の職についてもらいたいんだ。身勝手なようだけど…」
龍「ん?俺なんかでいいならやるよ?」
なんか楽しそうだし。
神様やるとか非凡すぎていいじゃん。
神「本当に?ありがとう…!前最高神が亡くなってから、世界が安定してなくてね。ちょいちょい異変が起きてたんだ」
龍「亡くなった?どうして?」
神「……寿命だよ。1年で1歳と数えるなら彼は…えーと、1憶歳くらいだったかな」
龍「すげー。俺もそんだけ生きんの?」
神「うーん。そうだねぇ。あ、安心して。20歳くらいで身体の成長は止まるから。老けないよ」
なるほど。
龍「で、最高神の職に就くにはどうすんの?」
神「最高神の部屋にある水晶に神力を流すだけでいい。自動的に全ての天使と聖獣、力の強い魔物に知れ渡るから」
へー。楽でいいね。
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