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一瞬の浮遊感の後、目の前には深い森が広がっていた。
木々の隙間から太陽の光は僅かしか入っておらず、森は薄暗い。
さて、ブラックウルフを探すかな。
神経を研ぎ澄まし、森の中の魔力を探る。
2kmほど先にそこそこ多い魔力が二つ。
その二つに挟まれたかなり多い魔力が一つ。
依頼のブラックウルフだろう。
俺は音を立てないように走り、ブラックウルフに近づく。
1、2分走るとブラックウルフを目視できた。
此方には気づいていないようだ。
俺は一気に飛び出し、一頭のノーマルなブラックウルフの首に強烈な踵落としを入れる。
ブラックウルフ(長い…次からは黒狼にしよう)は倒れ込み、絶命した。
そのまま俺は着地と同時にもう一頭のノーマル黒狼の顎に膝蹴りを入れる。
黒狼の身体が仰け反る。
その黒狼に後ろから蹴りを放つ。
あ…黒狼地面にめり込んじゃった…。
さて、ラスト。
ノーマル黒狼が体高2mに対し、このでかい黒狼、体高4mくらいある。
さっきみたいに足技で倒せればいいけど。
足に力を込め、攻撃をしようとした瞬間。
黒狼が口を開いた。
狼「お主、天界の者だな?更にその姿…最高神が何故地上にいる?」
狼って喋るんだ…。
てか、俺ここにきて初日に最高神ってのばれまくってんだけど…。
ま、いいか←
龍「そうだ。最高神になったばかりの新米神様だ。地上にいるのは学園に通うためだ」
狼「学園…?神が?」
お、呆けてる。
龍「神ってもまだ16歳だ。学園くらい通う」
狼「ふむ。では、最高神殿に頼みがあるのだ。我を、使い魔にして欲しいのだ」
使い魔ってーと、あれか。
戦闘のパートナーみたいな。
龍「いいよ。ただ、理由を聞いても?」
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