02:ギルド、行きまぁす!!

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狼「うむ。我は魔狼フェンリルの生まれ変わりなのだ。魂によって生まれ変わりが成されるのだが、生まれる身体が指定できないのだ。現に我はいまブラックウルフとして生きている。大きさはかなり違うのだが…。 本当のフェンリルの身体になるには天界の者の魔力を流してもらわねばならん。しかし、魔力を流せば必然的に使い魔契約されてしまうのだ。 地上に長く滞在する天界のものは居ないのでな、もう長いこと本当の身体になれていない。 だから、我をお主の使い魔にして欲しいのだ」 なるほどな。 龍「よし。いいぞ。俺も使い魔ほしいしな」 俺はフェンリルの身体に手を当て、魔力を流す。 流し始めてしばらくすると、フェンリルの身体が光りだした。 眩しくて、目を開けていられないほどに…。 光りが収まり、見えたフェンリルの姿は、体高5m程の白い狼になっていた。 あれか? 天界に関わるものは全て白いのか? 狼「契約は完了したのだ。我に名をつけてくれなのだ」 龍「名前?フェンリルじゃないのか? あ、でも明日から学園だし、学園の人達にバレたら面倒だな。 よし。お前の名前は『リル』だ」 フェンリル改めリルは、女のような名前だと顔をしかめていた(ように見える)。 しかし気に入ったらしい。 犬宜しく尻尾をブンブン振っている。 龍「よし、じゃーギルドに…の前に」 俺はさっき倒した黒狼の側に行き、牙を取る。 取った牙をボックスに仕舞う。 最後に土属性を使い、地面に大きな穴を作る。 重力魔法で二頭の黒狼を浮かし、穴に入れ、穴を塞いだ。 顔の前で手を合わし、ごめんな…と心の中で呟く。 さて。 龍「ギルドにかえるぞー…てあれ?どうした?リル」 リ「主は変な人なのだ。倒した魔物を切り刻む奴は居たが、主のように自然に還すような事をする者は居なかったのだ」 龍「魔物だって生き物だ。殺す側の俺が言うのもあれだが、命を奪うんだ。それなりの事はしなけりゃな」 .
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