425人が本棚に入れています
本棚に追加
俺の言葉を聞いて、リルは驚いた目をするが、すぐ優しい目になった(あくまで気がする範囲だ)。
リ「主は優しいのだな」
優しくなんてないよ。
俺なんて。
龍「とりあえず帰るぞ!!
そうだ。リル、お前の背中にのって帰ろう!!200kmくらいあるんだが、行けるか?」
リ「もちろんなのだ」
やった!!
俺はリルの背中に乗り、毛を掴む。
それと同時にリルが走り出した。
───空中を。
しかも速い。
龍「リルって空中走れるんだな!!」
リ「我は身体が大きいのでな。地上を走ると木や川を踏んで潰してしまうのでな。
空に上がれば他の者には見えなくなるのだ。」
なかなか便利ではないか。
20分程でギルド上空に着いた。
乗った感想?
ふさふさな走る絨毯だな(笑)
龍「よし。降りるぞ。ギルドに報告に行くけど、リルはどうする?」
リ「主に付いていくのだ」
言うと、リルの身体が縮み、1mくらいの大きさになった。
リルに乗ってた俺は落ちたさ!!
もちろん華麗に着地したが!!
龍「リ~ル~? 怒」
リ「すっすまぬのだ!!」
龍「はぁ。行くぞ」
リ「うむ!!」
俺たちはギルドの中に入って行った。
中に入ると、酒盛りをしている男共がリルを見て固まる。
そんなことお構い無しに俺は受付に向かった。
龍「受付さん。これ依頼のやつね」
と、二頭分の牙を受付さんに渡す。
受「お疲れさまです。
……あれ?二頭分しか無いようですが?」
龍「ん?ああ。一頭デカイブラックウルフが居るって言ってたじゃん?あれ、こいつだったんだ」
と、言いながらリルの頭を撫でる。
きもちいいのか擦り寄ってくる。
受「えー…ホワイトウルフですか?」
龍「たぶんねー。使い魔にしたから問題ないよ。
で、この依頼は成功?失敗?」
受「二頭の討伐に成功、もう一頭も無害になりましたので成功です。報酬はこちらになります」
と、どーんと札束が出された。
わお←
札束もボックスに仕舞う。
龍「どうもー。次の時も宜しくね」
と言い、俺とリルはギルドを出た。
受「あの子が…新しい神帝…。ランクSSのホワイトウルフを手懐けるなんて…。頼りになりそうだわ」
俺が出ていった後のギルドで受付さんが微笑みながら呟いていた。
.
最初のコメントを投稿しよう!