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「……閉まってる。」
ただの平職員である自分には待つ事しか出来ない。
都内の程よい喧騒を耳に出来る立地。坂の上にありながら何故か入口は地下というイマイチ釈然としない建物。
神保町地下図書館はそんな中にあった。
あんの糞ニートが……手伝えというから来てやったのに。
取り敢えずは腹式呼吸である。
吸ってー、吐いてー。また吸ってー……
「ボッチ、ボッチ、ここにボッチ。あーなーたーかーらー……
……ボッチ!!」
ゴッ。
扉に頭をぶつけた。
後ろから蹴られた。
「ボッチじゃねぇよ。」
「お早うマイベストフレンド。」
「フレンドは認めてやっても良いがベストは願い下げだ。」
……糞が。
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