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コンコン。
「牧村だ」
中へ一緒に入ると部屋は狭くモニターだらけである。
「工藤を連れてきた。隊長の渡辺だ。」
私は軽く頭をさげた。
「工藤です。本日より警護課に配属されました。よろしくお願いします。」
「よろしく。ここの現場は特に機密性の高い現場だ。それに右翼などもうるさい。しっかり業務にあたってくれ。わからないことがあればその都度聞いてくれ。」
「わかりました。」
「渡辺、ちょっといいか。」
「はい。」
二人は部屋の外へ。
改めて部屋を見渡してみる。
モニターが机をはさんで正面に6台、右の壁沿いに10台。
モニターにはこの要塞のあらゆる箇所が映し出されている。
何かの修行なのだろうか。奇妙な動きをした人達も映し出されている。
奥にはベッドもありシャワーや洗面所もある。
やはり何日も泊まり込みで警護にあたる時もあるのだろう。
しばらくすると渡辺だけ部屋に戻ってきた。
「今、先生の方には二人付いている。それと正面と裏門に一人ずつ配備してある。明日の昼まではこの6人で稼働する。
君は前職はなんだ?」
「警察官です。交機でした。」
「どこでやってた?俺は千葉県警だ。白バイに10年位乗っていた。」
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