5人が本棚に入れています
本棚に追加
ある日の昼
翔輝は
翔輝「あ、明奈じゃん」
と言って携帯を開き、メールを見ていた
「翔輝、明奈と知り合いなの?」
翔輝「あぁ。知り合いって言うか幼馴染み?兄弟みたいなもんだよ」
「そうなんだ」
翔輝「暗い顔すんなよ。てかさ、千葉にいる時、俺しょっちゅう相談されてたの。その時の相談の内容が彼氏なことだったんだけど、その時の彼氏ってまさか雅人?」
「そのまさかだよ」
翔輝「やっぱり。明奈、結構悩んでたよ。『雅人のことも好きだけど、雄太も好き』ってな。・・・まだ好きなんだろ?」
「あぁ。」
翔輝「じゃあ、会いに行ってやれよ。明奈、待ってるから」
「まさか。待ってる訳ないよ。高校時代最後の夏に『貴方なんて大っ嫌い!!!』って真っ正面で言われたんだから」
翔輝「それは明奈が雅人を試したんだ。『本当に私のことが好きなのか』ってね」
「でも・・・。」
翔輝「(ネチネチしてんな・・・。それでも男か?)あ、そういえば、今日明奈と雄太結婚するんだって。ほら、俺のところにも招待状が来てる。早くいかないと他の男のものになっちまうぜ?」
「俺、行ってくる」
翔輝「(やっとか・・・。)おう、頑張れ。先生にはちゃんと口実合わしとくから。それとこれ、式場までの地図な」
翔輝はそう言うと招待状の裏に書いてある地図を渡した
「あんがと」
俺はそう言うと地図を受け取り、走り出した
明奈を連れ戻すために・・・。
最初のコメントを投稿しよう!