第四章『結婚式』

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そこは、私達がほぼ毎日通っていた高校だった 雅人「行こう」 雅人は私の手を取り、校舎のなかに入っていき、生徒会室に入った 「・・・今更何?今日、雄太と結婚するんだけど」 私はそう言うと雅人の手を振りほどいた 雅人「・・・知ってる。それに、ずっと俺を待っていたことも・・・。」 雅人は少し寂しそうな顔をしてそう言った 「・・・どうしてそれを・・・」 雅人「翔輝から・・・聞いた」 「翔輝から・・・?」 雅人「あぁ。それと、ゴメン。いくら、冷たく当たっても明奈だけはついてきてくれると思ってた」 「・・・。」 雅人「でも、違ったんだ。明奈と別れてはじめて気づいたんだ。『あ、俺・・・明奈がいないと駄目なんだな』って。だから、ずっと後悔していた」 「・・・バカ」 雅人「へ?」 「雅人のバカ」 雅人「うん・・・。」 「五年間、ずっと待ってたんだから!!!」 雅人「うん、知ってる」 「それでも来ないから、決心して雄太と結婚しようと思ったのに・・・。」 雅人「うん、ゴメン」 「今更遅いんだよ、雄太は・・・。」 私がそう言ったと同時に雅人の携帯が鳴った 雅人「もしもし?」 雄太『あ、雅人?』 雅人「雄太!?」 雄太『そろそろ帰ってきてくれないかな?こっちもヤバイし』 雅人「わかった」 雅人はそう言うと電話を切った 雅人「これから式場に帰るんだけど、これだけは言わせて。明奈、ずっと好きだった。・・・ん?過去形じゃないな。明奈、大好きだよ」 「私も・・・。昔と変わらない。雅人が大好きよ」 私がそう言ったと同時に雅人は私にキスをした そしてしばらくして、唇を離し、お互いに照れ笑いながら手をつないで帰った
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