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「明奈!!!」
俺はそう言うと、明奈の後を追いかけた
「明奈、待てよ!!!」
明奈「嫌!!!もう誰の話も聞きたくない!!!だからもうほっといてよ!!!」
「ほっとけないんだよ!!!」
俺はそう言うと明奈に追い付き、明奈の腕を掴んで抱き締めた
明奈「離して!!!」
「やだ!!!」
明奈「・・・どうして・・・離してくれないの?どうしてほっといてくれないの!?」
「・・・好きだから」
明奈「へ・・・?」
「明奈の事が・・・好きだから・・・。」
明奈「それは『一人の女として』?それとも・・・」
「勿論、『一人の女として』」
明奈「・・・ありがとう、雄太の気持ちは嬉しいけど・・・」
「『私には雅人がいる』?」
明奈「・・・うん・・・。」
明奈はそう言うと俺から離れた
「俺は、雅人なんかよりも明奈を大事にする。浮気でもいいから、俺と付き合ってほしい。俺は本気だよ?明奈」
明奈「・・・雄太が本気なことは分かっているわ!!!」
「明奈・・・」
明奈「ただ、急なことでビックリしてるだけ。」
「・・・ゴメン」
明奈「謝らないで。惨めな気持ちになる」
「・・・」
明奈「・・・雅人は私があの場所を飛び出したとき、止めもしなかった・・・。どうせ雅人にとって私はただの都合のいい女だったのかもしれない。・・・だから雄太。私、まだ雅人のこと好きだけど、それでも・・・それでもいいなら付き合ってほしい」
「あぁ、いいぜ」
俺はそう言うと満面の笑みで笑った
明奈も、満面の笑みで笑い返してくれた
「じゃあ生徒会室行こう。今日も仕事あったはずだし」
明奈「そうだね」
俺は明奈がそう言ったと同時に手を握り、一緒に生徒会室に向かった
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