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―――明かりの無い黒一色の空間で一つの「意識」が目を覚ました
その意識は何処かへと導かれるように漂い、一筋の仄かな光明を見つけ光に近づく
光の中は白い床と黒い空だけの世界が広がっていた
黒い空からは白いジグソーパズルの砕けたピースが雪の様に絶え間なく降り、床にはその破片が散らばる
――その遠くにこの空間に似つかわしくない物が置かれていた
それは独特な駆動音のする異形な形状をした不気味な機械だった
赤いエネルギーみたいなポイントが各関節に付いた青い殺戮破壊兵器の様な機械だ
意識はこれに対し恐怖ではなく「馴染み深さ」を感じていた―――
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