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「……いいですか?
絶対に振り向かないで、見ないで下さいよ…?
絶対にですよっ……!?」
「―――」
ブランクはサリサの指示に従い、湯船の端で後ろを向いている
その例外は輸送ヘリのパイロット【サリサ・ネージュリア】と
「大丈夫なんじゃない?
この前シセルと一緒にブランクと入ってて一緒に身体洗う時もずっと大人しかったし(寧ろ無視していた)
それに私の背中を流す時も全然無視てたよ、シセルの時も無視していたし」
「アナタは無粋なだけですよ!
男性を前によくそうやって堂々とできるんですか!?」
「―――」
このエンジニア【サリー・メジャー】である
輸送ヘリのパイロット【サリサ・ネージュリア】は彼が偶然ながら自室で着替えの最中に、シセルからのお願いで呼んでくるよう頼まれて知らずに入った為で
エンジニアの【サリー・メジャー】の場合は少々特殊な生活をしていた為、一般常識から一部逸脱しており、ただ羞恥心に疎いだけである
「わっふぁ~~~!!」
バッシャーーン!!!!
突然湯船に水飛沫が上がりブランクの頭上に降りかかる
「―――」
ブランクが首を向けると勢いよく湯船に助走を付けて飛び込んできたアミが緩んだ笑顔で左腕にくっついていた
「あはは、びっくりしたでしょ“ミューちゃん”?
こんどはアミがせなかごしごしするよ~
あがってあがって!」
「―――」
ブランクはアミのキラキラとした目を見る
「ちょ、ちょっと待ちなさいアミ!
何を言ってるの!?」
ブランクはサリサの方へ顔を向ける
サリサがアミの発言をどう取ったのかは分からないがおそらくただの誤解だろうとブランクは考えたが……
「ふわぁあっ!!! こちらを見ないで!!」
バスンッ!!
ブランクの顔面に石鹸が投げられ、被弾もとい直撃したため
ブランクの思考が衝撃により一時停止した
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