法始動~fashionable country~

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『キツネですか、いいですね。ではそうしましょう』 言葉とは裏腹に淡々とした口調で話す。 本当にいいと思っているかは定かではない。 『キツネと言っても多種多様ですが、アカギツネでよろしいですか?』 「アカギツネ?」 キツネの種類を言われても普通は分からない。 『はい、アカギツネというのは日本国にいる種類のものですね。最近ではめっきり見かけなくなりましたが、以前は北海地方にて発見されていたらしいです。』 「ほう、ではそれでお願いします」 『………はい。情報を転送しました。どうですか?いませんか?』 そう言われて周りを見渡すと――それはいた。
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