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『あとは、その格好をどうにかしましょう』
気付けばユーキはパーカにスウェットと自宅ファッションである。
季節は秋ぐらいか、少し肌寒い。
こんな格好で町は出歩けない。
『服だけは今、追加出来ます。4日間の町の行動はその服ですので、お気をつけて選んでください』
「わかりましたが、どうやって選ぶんですか?」
『それはイメージしていただくだけで結構です。今着ているものはホテルなどで使用して構いません。バッグもお送りしましょう』
と言われた通りユーキは洋服とバッグをイメージしてみる。
『わかりました。お送りします』
という声と同時に目の前に現れた。
薄手のキャメル色のコートに、黒い長袖のTシャツに黒のストレートジーンズ、そしてキャメル色のブーツと黒を基調としたコーディネートで、キャメル色のコートとブーツがよく映えている。
早速着替えはじめると
『ユーキさんは案外お洒落ですね』
と予想もしていなかった言葉が飛んできて少し驚く。
「あ、ありがとうございます」
照れながら答える。
案外という言葉は聞いてはいなかったようだ。
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