第一歩を踏み出す援助

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客人もいるためユーキは服を着替えようか迷ったが、めんどくさかったためそのままの格好で客間へ母と向かう。 そこにいたのはスラッとした体に黒髪のストレートロングヘアの女性。 グレーのスーツを着こなし、黒縁の眼鏡をかけている。 「エマ・ユーキさんですね」 モデルの様な整った顔で表情一つ変えずそう言った。 「そうです…けど?」 「私は法政実行委員のエル・レイと言います」 「法政実行委員…?」 初めて聞く言葉だ。 「法政実行委員と言うのは、字の如く決められた法を実行に移す者を言います。突然ですが、今回はユーキさんに法を受けてもらいます」
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