運命的出会い~その2~

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俺は非常に緊張状態にあった。 リクより先を行く階段を下りる足取りは重く鈍い。 母さんは玄関でヒールを脱ぎ、ちょうど家に上がったところだった。 「……お、おかえり~……」 俺はとりあえずの言葉をかける。 「ただいまぁ、あら?お友達?」 俺がその問いに答える前にリクが口を挟んだ。 「あんたが神崎留美子さんだな?」 母さんは俺の顔を一度見てからリクへと視線を戻した。 「少し話があるんだ。俺の話を聞いて欲しい」
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