修羅場

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そんなある日、事件は起きた。 いつものように、夕食後、後輩たちとテレビを見ながら談笑していた。 そして笑いながらテレビを見ていると、背後から何かを叩きつけるような湿っぽい音が聞こえた。 ベチャ!! 後ろを振り返ると、濡れた後輩の靴下が床に叩きつけられていた。 そしてその後ろには、鬼のような形相の美優がこちらを睨んでいた。 「なんであたしが、こんな不良たちの靴下を洗わなきゃいけないのよ!!」 美優の中で何かが切れたらしい。 次々に洗いかけの洗濯物、主に靴下を俺や後輩に向かって投げてきた。
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