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それぞれに、歌舞伎町に行くことを告げる。
彼女たちの反応は様々だった。
あ、そう。と一言いい、冷ややかな視線を送る女。
泣きじゃくってしまってグダグダの別れになってしまった女。
その中でも印象的だったのが、マイだった。
「ユウくんなら絶対成功するよ!応援してる!」
俺の目を見て、真っ直ぐな瞳で言ってくれた。
「いつかユウくんの店に行くから、その時は宜しくね!」
マイは、健気で優しい子だった。
切っ掛けは、ある居酒屋チェーン店で俺が飲んでいて、、
ある事件があって店員であるマイが声をかけてきて、それから付き合いが始まった。
居酒屋で接客をするマイにとって、
水商売はそんなに他人事のように思えなかったのかもしれない。
1人で歌舞伎町に行くという俺の勝手な判断は、このマイによって少し救われた気がした。
しかし後日、マイにはもっと大きく救ってもらう事になる。
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