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「たく、いきなりモンスターかよ」 愚痴るゼロスに 『お宝ばかりだと、楽しくないからな』 「誰が楽しくないんだ?」 『読者だ!』 「てめぇー、読者の楽しみの為に、何故俺がこんな苦労をするんだ!!武器ぐらい出しやがれ」 『宝箱から探すんだな』 「はぁ?」 『お前…金を持っているか?』 その質問にゼロスは 「無一文だ」 胸を張って答える。 『威張るな!!金目のモノを見付けて売るか、宝箱から自分に合った武器を見付けるんだな』 「ちぇっ」 『世の中は、そんなに甘くないんだ』 ゼロスは力が抜けて座り込んだ。 かなりヤバイ蜜柑と腐っていたたこ焼きを失いアイテム0のゼロス。 お先真っ暗。 この物語の先は短い。 「こらぁー、勝手に決めるな」 ゼロスの叫びが虚しく響いた。
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