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歩き出したゼロスは、すぐに足を止めた。
ゼロスが、疲れ果てて寝てしまった場所の近くに宝箱があったのだ。
「うぉ!?俺ってラッキー」
早速、宝箱を開ける。
「…これは?」
宝箱には鍵は掛かっていない。
ゼロスは、ニヤリとほくそ笑むと宝箱の中身を出す。
それは緑色をした怪獣の着ぐるみ。
1人で脱ぎ着が出来るよう、お腹にファスナーがある。
それを手に取り、暫く考え込むゼロス。
「そうか!?」
そう叫ぶと徐に、着ぐるみを着始める。
『お、おい…』
天の声を無視して黙々と着ぐるみを着るゼロス。
「やっぱり♪」
ファスナーを閉め、怪獣の頭もしっかり被ったゼロスは嬉しそうに叫んだ。
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