相棒(BL)

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 竜太と一緒に帰っているとき、数人のクラスの女子が絡んできた。 「竜太君、今帰り?」 「よかったら一緒に帰らない?」竜太は俺のほうをちらりと見た。 「いいよ。俺、寄るとこあったから」 「悪い」竜太はそのまま女子と一緒に帰っていった。  竜太は女子によくもてた。それはやはりかっこいい外見もあるが、それ以上に器がでかかった。思いやりのあるいい友人だ。だから、みんなに慕われていた。俺は1人とぼとぼ歩きながら余計なことを考えていた。たまに感じるどきっとした気持ち。あいつを見ていると、そばにいたいというか、なんともいえない感覚に支配される。 夕日が綺麗だった。相棒として、お前を尊敬しているのか。それとも、恋に近い思いなのか。俺にはいまだにわからない。だけど、分かることは気持ちを伝えれば、すべてが消え去ってしまうことだった。ため息しかでない。
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