逢いたい(GL)

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 水の匂いがする。風が心地よく吹いている今日このごろ。気温はかなり高いが、夕方になると涼しく感じる。私、奈緒は公園に来ていた。ここには、小さいながらも噴水があった。今も勢いよく噴いている。その近くのベンチにちょこんと座る。夕日が水に反射して、水がきらきらと光っていた。 ここで出逢った貴方を思い出してしまう。偶然に出逢った貴方を。気がつけば一筋の涙が流れていた。私にとってとても大切な友達。いや、好きな人だったのかもしれない。貴方は私との約束を忘れているかもしれないけれど、私は覚えているよ。 「逢いたいなぁ」そう思いながら、小さい頃のことを思い出した。
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