その先にあるもの(NL)

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 雨が降っている。こんな日は外には出かけたくないものだ。私は嫌な気持ちを抑えて、学校に行く。教室に入れば、冷たい目線。その理由はわかっていた。すべての発端は数ヶ月前の出来事だった。 私の名前はルカ。毎日普通に過ごしている女子高校生。友達もけっこう多いほうで、楽しい日々を送っていた。だけど、数ヶ月前にあることが起きた。それは些細な出来事だった。  いつものように学校生活を送っていた。私には密かに好きな人がいた。その気持ちを私は親友のユウカにこっそり伝えた。ユウカはすごく喜んでくれて、私の恋愛を応援してくれると言ってくれた。毎日、ちょっとずつだけど仲良くなっていった私と好きな人。だけど、その日々もすぐに失われてしまった。  ある日、目にしたのは好きな人と歩くユウカ。仲よく手を繋いで登校しているのを見て、分かった。二人は恋人同士なんだと。楽しそうにふざけあう二人を見て、心が痛んだ。なんで?私の気持ちを知ってたでしょ?その日の放課後にユウカに理由を聞いた。
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