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天気はどんよりとしていた。まるで私の心のようだ。
「ユウカ、私があの人のこと好きだって知ってたじゃん。なんで、付き合ったの?」私がそういうとユウカは下を向いた。
「ごめん。私も好きになってしまったの」
「...」ユウカはいいよ。だって、私の何倍も可愛いんだから。いつももてていたし。
「ごめん」
「知らない」私は悔しくなってその場から逃げ去った。
そして、次の日からユウカのグループの子に無視をし始めるようになった。正直な気持ちを話せば、とても怖かった。だんだんそれがいじめに変わるのは早かったほうだと思う。すべてに嫌気がさして、私は今ここにいる。
風が気持ちいい今日、夏ごろ。今私は屋上にいる。フェンスは案外高くないので、乗り越えられそうだ。このまま生きていても楽しいことなんておきそうにない。親友に裏切られ、いじめられる毎日。そんな日々を終わりにしたかった。
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