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すいません、長らく多忙で執筆できませんでした。この場を借りて、お詫び申し上げます。申し訳ありませんでした。
では、気を取り直して。
二つの文を比較して、まず分かること。それは空間を伝える意識の違いでしょう。
状況ーーシチュエーションといった方が分かりやすいかもしれませんね。それが、より明確に描かれているのは後者でしょう。
また、これによってさらなる効果も生んでいます。それは『個性』、『独自性』です。より精密に場面を描写しようと選んでいる言葉遣いが、勝手に作者本人の感性を反映して文章を構成しています。
例えば前ページの私の文だと、連続した体言止めや「~で」など途中で終わらせてしまったような形の文が、私なりの雰囲気やリズムを作っています。これこそが重要なんです。
人には考えつかないような設定を必死に考えるのもいいでしょう。魅力的なキャラを大勢作るのもいいでしょう。
しかしながら、私が思うにこれらは結果的に生まれる副産物であって、自分というものをしっかり溶け込ませた文を描けるようになれば、より他の人には絶対作れない、自分だけの作品を書けるのではないかと思うのです。それこそ、ジャンルや設定がどれだけ違おうとも絶対にブレない自分の文章を持っていれば、十二分に魅力的な作品が書けるはず。
さて、少し話が逸れかけましたが。結局のところ、中身がなんとなく伝わるような文で止まってはいけないということです。そこからもう一歩、二歩三歩と踏み込む、あるいはその努力をすることで初めて自分の視点が必要になってきます。
私の文を真似しろとは言いません。ただ、きっかけ作りにはなるでしょう。私は一切文才が無い分、論理的に考えた上で何度も文を読み返しながら、調整しながら書いているので、真似して吸収しやすい文になっていますから。
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