文章基礎講座ー文法編ー

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 まず、言語っていうのはそれを使う人間に少なからず影響を及ぼします。また、ものの見方や考え方に関しては、かなり影響することをまず言っておきましょう。  例えば、『いる』と『ある』の違いというのは、明確に日本語と英語、つまり日本人と英語圏の人の考え方の違いを表しています。  例えば、友達というのは『ある』ものではなく『いる』ものですよね?   ですが、死体は『いる』のではなく『ある』ものでしょう? 言葉で明確に、『差』をつけているのが分かります。  問題はここからです。  犬、というのは日本語では『いる』ものですね、間違いなく。しかし、英語では代名詞を見れば分かる通り犬は that 。つまり、『ある』ものの分類とされていることが分かるでしょう。そこに生死は関係ありません。  日本語と英語の差は、ここにあります。
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