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ーー夢を、見ていたーー
昏いしとねに身を任せ、最高に輝かしい過去の記憶の欠片が断続的に流れる
ーーわたしにはかけがえのない大切な友人がいた
三人の、親友だ
彼女達はわたしの小さな心を満たし、支え、形を成していた
そんな大切な親友達と世界を放浪していた時の記憶だ
手を伸ばせばすぐに届きそうなのに、いくら伸ばせど触れる事さえできない
どれだけ強く願おうと、どれだけ強く叫ぼうと、儚き追憶はわたしの前でゆらゆらと揺れ、わたしの〝夢〟は叶わない
ーーいや、叶ってはいけない
わたしの、たかがわたし一人の〝夢〟が叶いし時こそ、みんなの〝夢〟が壊れてしまう
あの子が壊れてしまう‥‥‥
だからこそ、わたしは眠り続ける
抱く事すら禁じられた〝夢〟を静かに見守り、この闇で、孤独に眠り続ける
それこそがあの子の幸せなのだから‥‥‥
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