ーセカイー

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どれくらい時間が経ったのか 私は不快な気配と感触に目を覚ました。 瞼を上げて、ぼやける視界の焦点を合わせて気付く。 私の顔の数センチだけ離れた所に、先程の不快な気配の持ち主…つまり意識を失う前に現れた人物の顔があった。 「~~~ッ!?」 顔の近さに驚き、恐怖に震えた。 私は何故か、その人物に横抱きに抱え込まれるように、膝の上に座らされていた。 ?「……やっと見つけたよ、カエデ。君は僕のだ……チュ…」 避けたかったのだが、ガッチリと抱え込まれていた為、顔を背けることもできず…初めて…唇を奪われた。 (あの人にも…されたことないのに…) 段々深く濃厚になっていく口付けに、霞む頭でボンヤリ思う。
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