第一話 顔は大事である。

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第一話 顔は大事である。 例えばあなたが今日、高校の入学式だったとする。 新しい環境、そして新しい友達。 そう、友達だ。 当然、これから楽しい学校生活を送るにあたって友達は必須だ。 周りは皆、自分と同じ新入生。 当然考える事は同じだろう。 お隣同士、声を掛け合ってコミュニケーションを取っていったりするわけだ。 校長の長話が空しく響き渡る中、「お隣ってことは同じクラスかな? これからよろしく!」 「うん、よろしく! 私、○○○っていうの!」とか言ったりして。 一部例外もいるわけだが。 さて、ここで話を戻そう。 顔は大事である。 声をかけるにしろ何にしろ、最初の印象というものは大事である。 あなたの目の前に二人、初対面の人がいたとする。 一人は目尻が垂れていて、柔和な雰囲気を醸し出しているとして、もう一人は目つきが鋭く、寡黙な雰囲気を作り出している。 さて、どちらに声をかける? 当然、大多数の人間が柔和な雰囲気な人に声をかけると思う。 初対面という相手の事がまだ何も分からない状況では、見た目からでしか相手の事は伝わらない。 話しかけやすい、話しかけたいと思う方に声をかけるのは至極当然の事である。 可愛い女の子と可愛くない女の子なら可愛い子の方がいいだろう。 かっこいい男の子とかっこよくない男の子ならかっこいい男の子の方がいいだろう。 顔は大事である。 だから僕は孤立した。
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