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休み時間。
優李のいる教室へ向かう途中…。
「ねぇねぇ、知ってる?
2年に転校生きたらしいよ。」
「あぁー、知ってる知ってる!」
「男で超イケメンらしいね!」
「成績優秀とも聞いた。」
「あー!うんうん!」
廊下でたむろしている女子達が
そんな噂をしていた。
優李のいる教室を覗いてみる。
優李…あ、いた。
誰かと話してる…。
誰かと話してるから
後にすることにした。
教室へ入ろうとしたら
誰かに呼び止められた。
聞き覚えのある声。
そっと振り返ると…
優李だった。
「ゆっ…優李っ…!?」
優李は口元をゆるませて
「さっき用があったんでしょ?」
と笑ってる。
「あぁ、そうでした…。」
「で?何か用だった?」
パッチリした目が此方に
向けられる。
「あ…えと…何だっけ?」
ありゃぁ…
度忘れしてしまった……。
「…ぷ…あははははははっ!!」
優李に大笑いされた。
顔が熱い。
そこまで大笑いしなくても…。
とは思いながらも
「あははは…。」
と笑った。
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