《〈第一部〉ゲーム遍歴編》

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【前書き】  残念ながら、自分はビデオゲームの誕生には立ち会えなかった。そのためファミコンを触ったことがほぼない。親世代の親戚が持っているくらい。  僕のゲームとの出会いは何だっただろうか。遠い記憶はかすんでいて鮮明ではない。  かすかに残っているのは、ポケモン・クリスタルを車内でプレイしている記憶。それが自分の手で体験した初めてのゲーム体験だと思う。  それより以前となると姉がプレイしていた、『アリスインナイトメア』や『サイレントヒル2』を見ていたのを何と無くではあるけれども覚えている。  『アリスインナイトメア』で、姉が「強くて倒せない。詰んだし」とか言って諦めてたり、『サイレントヒル2』で男子トイレから始まる悪夢に戦慄したり。(子供になんてものを見せているんだって感じだが)  自分とゲームの関わり。そのルーツは親にでも聞いてみなければ分からない。  けれど、そんなに薄い関わりでないのは確かだ。  周りの友達がバスケやサッカーをしている間に自分はゲームをしていたのだ。  芸能人の名前は知らなくても、ゲームタイトルならだいたい分かる。  そりゃ好き嫌いはあるけれども。手つかずなジャンルもあるけれど。  ゲームとは俺にとって何なのか。  小学校の頃には一日2時間以上、中学に入っても1時間半、高校に入ってもそこそこ。  一生のうちにどれだけの時間を費やすのか。  ゲームについて、少し考えてみたいと思う。
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