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それは、昔の記憶
父様と母様の目を盗んで良く屋敷を脱け出しては、屋敷の周りを探検したのを覚えてる
その中、私はある場所を見つけた
大きな桜の木を囲うように、透き通った綺麗な湖のある場所
『……ここ』
『ここ、キレイでしょ?』
咲き誇る桜に目を奪われている中、後ろから声が聞こえた
私は肩を派手に跳ねさせた
初めて聞く、父様と母様以外の声に
ゆっくりと視線を向けた
短い金髪に、赤い瞳の男の子がそこにいた
ニコリと、子供の私より小さな体の子供は微笑んでいた
私の記憶は、そこで途切れていた
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