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暗闇で手繰り寄せるそれは浅はかで 混沌の濁りを撒き散らし 毒気に怯えて手を放す あの大切も柵も 放す先を知っている どの他人も そのままを口にするが そうでなければ悪であり 汚される必要もなく どんな汚泥水さえ養分に 咲く前夜は皆水中で 苦しく暗く永いものだが 消えてなくなり 感動こそ蓮の白さに他ない
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